EPDM供給パターンに影響を与える最近の5年間の輸入変化

(Sublime China Information 2021年9月16日ニュースより)

ここ5年で、中国の輸入EPDMの主な生産地は、米国から韓国、サウジアラビアに変わった。 その上、中国のEPDM輸入依存度は約60%から約40%に低下した。 この変化は中国のEPDM輸入に大きな影響を与え、EPDM価格動向への影響は小さくなった。

最近5年間の輸入貿易相手

EPDM輸入の主要な貿易相手国米国からの総輸入量は2020年以前には第1位だった。反ダンピング政策後、米国からの輸入は急激に減少した。 それどころか、政策の影響を受けにくい韓国の供給は、主にクムホとロッテからであるが増加した。 サウジアラビアのEPDMの供給は政策の影響を受けず安定していた。 その結果、韓国は2021年1月から7月にかけて輸入貿易相手国として2位にランクされた。韓国とサウジアラビアが、EPDMの市場価格動向に影響を与える輸入貿易相手国になった。

最近5年間の中国EPDM輸入依存度

2020年にアンチダンピング政策が実施される前は、中国のEPDMは輸入依存度が高く、輸入割合は年間を通じて50%〜60%を占めていた。また、中国製のEPDMの供給能力が不足して、シェアも低かった。アンチダンピング政策の実施により、輸入品は減少した。中国製の商品は、中国国内のEPDMプラントの安定生産と稼働率の改善により市場シェアを拡大し、輸入品の不足による供給ギャップを埋めた。 2021年7月の時点で、中国のEPDM輸入依存度は約40%に低下した。

全体として、中国のアンチダンピング政策の発表後、中国の供給とエンドユーザー需要とのバランスにより落ち着いている。中国の国内EPDM市場価格については、供給の逼迫はやや緩和されたが中国の国内最終市場の需要と海外市場需要の回復動向に左右されるため注意を払う必要がある。

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