合成ゴム価格が上昇したのにBD価格が下落したのはなぜか?

(Sublime China Information 2021年10月21日ニュースより)

2021年7月中旬から下旬にかけて、ブタジエンの市場価格は下落傾向にあった。10月13日までに、江蘇省と浙江省の市場でのブタジエンの引渡価格は114千円/mt(6,700人民元/ mt)で引け、7月の最高値から約52%下落した。 しかし、合成ゴムの価格は9月下旬から上昇した。 その背後にある要因は何か?

2021年7月中旬から下旬にかけて、ブタジエンの市場価格は下落した。 10月末までに、江蘇省と浙江省の市場でのブタジエンの引渡価格は、7月の最高価格から約52%下落し114千円/mt(6,700人民元)で取引を終えた。9月30日から13.7千円(800人民元)(10.7%)下落し、対前年比で3.9%下落した。 ブタジエンの市場動向は合成ゴム、の市場動向とは異なっていた。

供給:中国の新しいブタジエン生産能力が徐々に増加したため、市場への供給がやや伸びた。 供給が増えることでブタジエン価格を更に押し上げることができなくなった。 また、9月末には、韓国の一部の合成ゴムプラントが定期修理を開始したため、ブタジエンの需要がやや減少した。 アジアのブタジエン市場は供給の増加に直面し、ブタジエン価格も下落傾向にあった。 中国のブタジエンの輸入量は、輸入裁定取引の開設とともに増加した。

需要:ブタジエン価格は引き続き下落したが、ゴム製品の価格は異なる動きを示した。 主なゴム製品の値上げは、ブタジエンの価格が比較的低かったにも関わらず長い間続いた。 このようにして合成ゴム産業の収益性は著しく改善された。 しかし、SCIのデータによると、合成ゴムの価格の上昇は主に供給の減少によるものだ。 情報筋によると、一部の合成ゴム企業の稼働率低下は、中国のブタジエン市場を圧迫し、前年比でやや低下した。 このように、ブタジエンの消費量はやや減少し、ブタジエン市場をある程度引き下げた。 一方、アジアのブタジエンの市場価格が下落したため、ブタジエンの輸出裁定取引は徐々に閉鎖され、輸出量は著しく減少した。

今後ブタジエン生産者はブタジエンの工場出荷時の価格をわずかでも引き上げようとしており、全体的な取引環境はまずまずで、価格を引き上げようとしている。その上、江蘇省と浙江省市場の新鮮なブタジエン資源は比較的限られている。したがって、トレーダーは安値での販売に消極的。ただし、短期的には合成ゴム企業の稼働率はほとんど上昇しないため、需要要因で上がることはない。その上、アジアのブタジエン市場は最近低迷している。したがって、全体的な取引は膠着状態にある。全体として、市場にはいくつかの強気の要因がある。SCIは、中国のブタジエン市場は短期的には上昇する可能性が高いと考えている。

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